Oku

和紙に詩が活版印刷された「Special First Edition Oku Set」2024年キックスターター・リリース ©Kakeru Ooka

Okuは、400年以上の歴史を持つ金工の街、新潟県燕三条の熟練した職人との協業で生まれた新しいナイフです。

日本の伝統的なテーブルセッティングやアレンジメントに影響を受けたこのデザインは、特徴的な折り目のついた持ち手により使いやすく、テーブル上の物との新たな関わり合いを生み出します。 

ナイフを皿の縁に引っ掛けることができます。©Kakeru Ooka

Dezeen Awards-ホームウェア・デザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞

「スコットランド出身のアーティストであり、金属細工師のキャスリーン・ライリーは、日本の伝統的なテーブルセッティングからインスパイアされたナイフをデザインしました。ナイフの折り目のついた形状は箸置きからヒントを得ており、皿やボードの縁に引っ掛けることで、ナイフのブレードがテーブルに着かないようにデザインされています。」

「審査員のコメント:美しく斬新でありながら、どこかユーモアがあります。フォルムと機能がエレガントに融合したデザインとなり、ナイフとボードはそれぞれの形が合わさることで、形状を生かし機能性を表現しています。」


Crafted in collaboration with Japanese artisans

ナイフの機能性を示すため、木製ボードとパッケージされています。©Masaaki Inoue

Okuは新潟県燕三条で生産されています。©Kakeru Ooka

A modern take on Western tableware inspired by Japan

日本で暮らし、日本文化を肌で感じるなかで、衛生的に箸先をテーブルに着かないようにする箸置きにインスピレーションを受けました。このことが、お皿から落ちたり滑ったりするテーブルナイフを改良する動機になりました。「Oku」は日本語で「置く」と訳される、西洋と日本の美学 と機能性が融合したデザインです。 

Okuはブレードがテーブルに着かないようにデザインされ、上向きにして安全に置くことがでます。©Masaaki Inoue

Folded handle integrating form with function

©Kakeru Ooka

Okuはお皿やボードの縁に引っ掛けることで、安定して乗せられ、すっきりと無駄なスペースをとる事なく使えます。また通常のナイフのように、皿や瓶、ボードの上に安定して置くことで清潔に使うことができます。

和紙に詩が活版印刷された「Special First Edition Oku Set」 2024年キックスターター・リリース ©Kakeru Ooka

©Kakeru Ooka

Wooden board in collaboration with Karimoku Furniture 

カリモク家具とのコラボレーションにより、サステナブルな方法で調達された国産の木材で作られたボードを、Okuのナイフがエレガントに縁取ります。カリモク家具は、職人の技と芸術性を向上させることに努めています。

©Kengaku Tomooki

©Masaaki Inoue

Okuのボードには、家具作りではあまり使われない国産材を用いています。自然の木目模様を再現するために巧みにカットされ、短冊状の板は一枚一枚再構築されユニークに仕上がります。

数種類の木材から選べるOkuのボードは、日本の森の美しさを表現しながらそれぞれの木材が持つ特性を楽しめます。

サクラ(左上)ヒノキ(左下)からお選び頂けます。

サクラ
日本人は古来より桜の花の美しさや散る儚さを愛でており、桜の材や樹皮を使った手工芸品も多くあります。桜の木は広葉樹であるため丈夫で、滑らかな手触りと適度な重さがあります。使い込むほどに飴色に変化していく様子も楽しむことができます。

ヒノキ
心地よい香りを放つヒノキは、強度が高く光沢もあるきれいな材のため、日本では古来から浴槽から寺院などの建築まで、幅広く利用されてきました。天然の抗菌作用があります。

©Riyo Nemeth

天然木を使用しているため、素材や色に個体差があり、Okuのセットはすべて一点ものとなります。


Oku’s objectives

Okuは人差し指は持ち手の上部の角に、持ち手の内側は手のひらに心地よくフィットするようカーブした、持ちやすいデザインです。©Kakeru Ooka

熟練した日本の職人との協業により丁寧に作られているOkuは、東洋と西洋の文化のつながりをより深く理解することを促します。Okuの形状は、古くから伝わる製造技術を用い、その土地で調達された材料や工芸技術を活用し、西洋食器の何世紀にもわたる伝統に挑戦しています。

機能的でありながら型にはまらない、ダイニングスペースに新しい息吹を吹き込みます。


Specifications

Okuセットのポストカードには、デザインのテーマを表現した詩が印刷されています。©Masaaki Inoue (left image)

  • Oku バターナイフ
    素材:高耐食ステンレス製
    寸法:約170×20.5×15.5mm

  • 木製ボード|樹種:国産材
    塗装:ウレタン塗装仕上げ
    寸法:約170x95x13mm


ナイフとボードはパッケージされ、取り外し可能なストラップで固定されています。


About me 

©Kakeru Ooka

イギリスと日本にて10年以上暮らすスコットランドのアーティスト/金属細工師のキャスリーンは、2018年にジャパン・ハウス・ロンドンで開催された企画展「燕三条―金属の進化と分化」を訪れ、燕三条の高い職人技術を初めて目の当たりにしました。

その後、イギリスを離れ、2020年から2022年にかけて、実際に燕三条で修行し、「Oku」を開発しました。
燕三条の熟練した職人たちとの協業についての詳細は、こちらのリンクよりご覧頂けます。

食事をする際にOkuの様々な置き方を楽しむことができます。©Masaaki Inoue

Press and comments

Dezeen
"Reilly aimed to create a reinterpretation of the western table knife that interacts with tableware in different ways while maintaining a recognisable knife form."

Design Anthology Magazine 
“Simplicity, craft and poetry meet in Oku — a butter knife with a perpendicular blade that slots neatly into the edge of a wooden board, all lyrically wrapped in a poem.”

Yanko Design
“The Oku knife features a rather intriguing handle that is folded 90 degrees from its blade - the handle can be placed on a surface, with the blade sitting perpendicularly away from that particular surface.”

Tokyo Weekender Magazine
"Oku explores new territory through the manner in which we interact with the everyday through a new knife design made in collaboration with local cutlery makers in Tsubame."

SZ Magazinのバター特集に掲載されたOkuとトマトバターです。 ©Kathrin Koschitzki

Credits

映像撮影・編集:ネメス リヨ
ディレクション:パズ カストロ イバラ
燕三条撮影:大岡翔
音楽:斉藤尋己
ロケーション:池田ギャラリー 東京・玉川堂 燕市新潟県・日野浦刃物工房 三条新潟県

Okuの協力者: ファクタリウム、カリモク家具
グラフィックデザイン:玉田真望(inu)

Special Thanks
藤本美紗子・inuチーム、山田立・白鳥みのり・玉川堂、山後春信・ファクタリウムチーム、加藤洋・カリモク家具チーム、宮島身奈、Dezeen Awards、ジャパン・ハウス・ロンドン、大和日英基金、在日英国商業会議所、木村亜津、高橋拓也


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